JR神戸駅5番のりばの昇降式ホーム柵

取材日 2021年1月8・9日


JR神戸線(東海道本線・山陽本線)神戸駅では、2020年12月25日に5番のりばの昇降式ホーム柵が稼働開始されました。 JR西日本管内で昇降式ホーム柵が稼働中の駅はこれで6駅目となり、兵庫県内では六甲道駅・三ノ宮駅・明石駅に続き4駅目です。 また、2番のりばにおいても2021年春頃の稼働開始に向けて設置工事が進んでいます。

2番のりば(上り大阪方面)・5番のりば(下り姫路方面)は主に新快速や特急列車が発着するホームで、通勤特急「らくラクはりま」および山陰方面の気動車特急「スーパーはくと」「はまかぜ」が停車するほか、2020年9月から運行が始まった「WEST EXPRESS 銀河」も停車します。「WEST EXPRESS 銀河」が発着するホームにホームドアが設置されるのは同駅が初めてで、さらにその車両のベースは国鉄時代製造の117系であるため、国鉄型車両と昇降式ホーム柵の組み合わせも初めて実現しました。


1 ホームドアの概要

他駅で既設のものと同じく、5本のロープが支柱と共に上下する支柱伸縮型で、メインポストとサブポストの組み合わせによるユニットが1つの制御単位となっています。基本構造は大阪駅5・8番のりば以降に設置された筐体の仕様に準じています。

また、ホームの両端部には乗務員出入り用の鉄製の扉が設けられています。


2 車両ドアとの位置関係

2020年3月改正現在で神戸駅2・5番のりばに発着する列車に使用される車種は以下の通りです。  

  • 新快速・快速:20m3ドア車最大12両編成
  • 特急「らくラクはりま」:289系6両編成
  • 特急「スーパーはくと」:智頭急行HOT7000系5両または6両編成
  • 特急「はまかぜ」:キハ189系3両または6両編成 
  • 「WEST EXPRESS 銀河」:117系7000番台6両編成

昇降式ホーム柵はこれら全ての車種のドア位置の違いに対応した筐体配置となっています。

5番のりばはメインポスト13基・サブポスト12基の計12ユニットで構成されており、開口部は24箇所あります。筐体の配置パターンを見ると、12・11号車と4~1号車は車両連結部にメインポスト・車両ドア間にサブポストが配置されていますが、9~6号車にかけては車両連結部がサブポスト・車両ドア間がメインポストに入れ替わってます。


なお、特急型車両が発着する際は、車掌が安全確認やリモコンで行うホーム柵の閉操作をしやすいようになのか、本来なら開ける必要のない後部1ユニット分のエリアも開いていました。


明石駅と同じく着色したポールとロープによって許容範囲を表した289系用の停止位置マーカー。

各形式の停止位置目標を見ると、「WEST EXPRESS 銀河」は6両編成ですが117系用の停目には "8" と記されています。また、ホーム最後部の床面には117系8両用の車掌向け停止範囲表示がありました。このことから同駅のホーム柵は、団体臨時列車として使用されることが多い一般型の117系の発着にも対応※しているようです。

※具体的には、金光教の祭典に伴って京阪神地区~金光駅(岡山県)間で運行される通称「金光臨」は神戸駅にも停車します。


3 ホームドアの開閉方式

ホームドア開閉方式は以下の通りです。 

  • 開扉(上昇):自動(車種判別・定位置停止検知・編成検知)
  • 閉扉(下降):車掌手動操作

JR西日本在来線各駅のホームドア・昇降式ホーム柵は、地上側のセンサ等で列車の定位置停止・編成両数を検知し自動で開扉するシステムとなっています。詳しくは以下の別記事をご覧下さい。

列車検知システムは大阪駅5・8番のりば以降と同様に、在線検知センサによる定位置停止検知と居残り検知センサが兼任する車両検知の組み合わせで、列車の車種・編成両数に対応した部分のみのホーム柵を制御します。また、特急型車両が入線した際には、車両に取付けられたIDタグから車種情報を読み取り、その車種の前面形状・停止位置に応じた在線検知センサの検出アルゴリズムが設定されます。

なお、在線検知センサの配置図は2番のりばの設置工事が完了後に掲載する予定です。


特急型車両の最後部に設置されているリモコン受信機(右上)。

一般型車両(117系含む)はホーム柵筐体に設けられた操作盤で閉操作が行われますが、特急型車両では車掌が携帯するリモコンを使用して操作します。しかし、これまでは最後部の乗務員扉から筐体までが大きく離れている場合にリモコン操作が採用されていたものの、同駅では乗務員扉と筐体がさほど離れていません。これは隣の停車駅である明石駅のホーム柵と取り扱いを統一するためでしょうか?



ちなみに、ホームドアと国鉄型車両の組み合わせ自体は初めてではなく、2015年3月にJR九州筑肥線の103系が福岡市地下鉄乗り入れ運用から撤退して以来、およそ6年ぶりに復活したこととなります。



参考資料

新たに5駅10のりばにホーム柵を設置します:JR西日本

神戸駅5番のりばの昇降式ホーム柵を使用開始します:JR西日本


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ホームドアなどの鉄道技術に注目するWebサイトです。

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