阪急神戸三宮駅 ホームドア稼動後の連結作業手順

阪急電鉄神戸本線の現行ダイヤでは、平日朝の新開地駅発上り特急列車のうち3本が神戸三宮駅で梅田方に2両を増結し、終点の大阪梅田駅まで10両編成で運行します。全区間を10両で運行する列車は他にもあるものの、途中駅で車両を増結するのは阪急全線でも2016年3月19日のダイヤ改正以降この3本のみとなりました。

そしてこの増結作業が行われる神戸三宮駅の4番ホームでは2021年2月20日に可動式ホーム柵(ホームドア)が稼働開始されたことで、全国的にも珍しいホームドア設置駅での連結作業が行われる事例となっています。


ホームドア稼動後の連結作業手順

ホームドア稼働開始後の連結作業は以下のような手順で行われていました。


①増結車の入線

まず西宮車庫から回送されてきた増結車が4番ホームの大阪梅田方に入線し、連結位置の数m手前にある「増2」の停止位置で待機します。この時、ホーム大阪梅田方先端付近に設けられた両数判定センサを全て塞いでいるため、地上側のホームドアシステムも増結車の位置を認識できているのだと思われます。


ホーム大阪梅田方先端付近の両数判定センサ。


②基本編成の入線

続いて新開地駅からの基本編成8両がホーム手前の第2場内信号外方で一旦停止した後、誘導信号機の誘導によりホームに入線し「増8」の停止位置に停止します。同駅のホームドアは列車の定位置停止・編成両数を検知し自動開扉するシステムとなっており、この場合は前述の通り両数判定センサにより増結車の位置を認識しているため、ホーム新開地方での定位置停止検知によりホームドアは基本編成8両分のみが自動開扉します。


③連結作業

基本編成の乗降扱いが開始されると、増結車は連結係の誘導により基本編成側に連結します。

連結後、連結係は既に開いている基本編成側3号車3番ドアからホームドア線路側に入り、連結の完了を確認すると、ホームドア筐体に設けられている増結車2両分の開ボタンを扱います。これで残り2両分のホームドアが開き、続いて車両ドアも開かれて乗車扱いが開始されます。


※ホームドア稼働開始前に撮影

連結作業が行われる2-3号車連結部の筐体はホーム内側にセットバックされており、開口部の仕切りを開けることで筐体線路側に入ることができます。


④発車

発車時は他の列車と同じく、車掌が先に車両ドアを、続いてホームドアをそれぞれ閉扉します。もちろんこの場合は10両分全てが一斉に閉まります。



以上のように、ホームドア設置後も以前とほとんど変わらないスピードで連結作業が継続されています。前述の通り、阪急全線でも途中駅での増結作業を行うのはこの3本しか残っておらず、運用の見直しによる増結取りやめも十分考えられる状況だっただけに、わざわざ専用のシステムを整備して対応させていたのは意外でした。



出典・参考文献

  • 山口 英樹、有岡 謙介「十三駅への可動式ホーム柵導入について」『鉄道サイバネ・シンポジウム論文集』Vol.56、日本鉄道サイバネティクス協議会、2019年


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